2024年10月現在、全国100以上の自治体様・団体(大学・独立行政法人・弁護士会等)様に
ご導入いただいております。
山形県 酒田市 様
『じょうれいくん』の共同開発
酒田市においては、従来から例規集の加除をお願いしてきた業者がありましたが、条例等の改正が行われてから例規集に反映されるまで、通常3ヵ月程度を要していました。例規集の電子化によりその期間が短縮されることを期待しましたが、なかなか期待どおりにはいきませんでした。
地方分権時代を迎え、情報公開や住民への説明責任という観点から市のホームページへの例規集の掲載を始めましたが、3ヵ月毎の更新ということではなく、やはり現在施行されている状態での例規集の内容を掲載すべきであると考えていました。このことは、住民の皆さんに対してだけではなく、職員にとっても必須のことであると思います。
こういったことを実現できればと常々思っていたところ、クレステックさんが画期的な法制執務システムの開発を構想していることを知りました。新しい例規システム構築に当たり、酒田市がお手伝いできることになり、本当にうれしく思いました。いざお手伝いをしてみると、我々の法制執務業務に想像した以上の改善効果をもたらすことができるシステムであることが分かり、驚いたことを覚えています。
こうして、試行錯誤を重ねて世に送り出された『じょうれいくん』の誕生に微力ながら協力させていただきました。
『じょうれいくん』の導入効果
人にこのシステムを説明すると、『じょうれいくん』が持つ改正文(改め文)自動生成機能や庁内でのデータ溶け込み機能について、「法制執務の知識が要らなくなる」とか「かえって法制執務担当者の負担になるのではないか」と言われることがあります。
しかし、それは全く逆なのです。酒田市では、各課に『じょうれいくん』の操作担当者を置き、操作研修を実施した上で実際の改正作業をしてもらってます。
各課の担当者にとっては、改正文と新旧対照表が自動的に生成されるため、作業の軽減が図られていますし、改正作業の結果が改正文という形で即座に出てくることから法制執務知識の向上にもつながっているようです。
また、法制執務担当者にとっては、例規の公布と施行の管理をするだけで改正データは溶け込んでいくので、従前の改正文の指導の労力などを考えるとかなりの負担軽減になっています。
加えて、酒田市では、要綱も例規集に搭載している関係上、例規の施行日からその内容が例規集に反映させることができることは、実務上もコスト面でも大きなメリットだと考えています。
『じょうれいくん』は、法制執務担当者にとっては、本当にありがたい存在になっています。
山梨県 身延町 様
ホームページ公開用データ等の翌日作成
じょうれいくん導入前は、議会定例会終了後にその間に制定改廃のあった例規について職員閲覧用データベースとホームページ公開用データの更新作業を業務委託先にお願いしていましたが、更新されるまでに2ヶ月ほど掛かり、最新の例規を手にするまでにかなりのタイムラグがありました。
→ じょうれいくんを使って例規の制定改廃の公布許可を行うと、その翌日にデータベースに反映されます。
ホームページ公開用データは、いつでもデータベースから取得することができますので、運用次第では、公布の日にホームページの例規集に最新データをアップすることが可能になりました。
じょうれいくんを導入したことで、紙例規集を廃止し、電子データに1本化することができました。
改正文・新旧対照表の作成作業の軽減
当町においては、じょうれいくん導入前は担当課がそれぞれ改正案を作成していました。
しかし、改正文で改正案を作成する人、新旧対照表で改正案を作成する人、また体裁や改正文の表現もばらばらでした。
それを総務課で手直しして、再度、担当課と協議をしていました。
→ じょうれいくんを導入して、事務作業の効率が飛躍的に向上し
ました。
担当課から改正案が上がってくるところまでは変わらないのですが、「ここをこう変えて欲しい!」と手書きで改正案を伝えてくれるようになりました。
それを受けて総務課で原議を「じょうれいくん」で作成し、再度、担当課と協議をする、といった形です。
改正作業の効率が、驚くほど向上しました。
年に1、2回しか改正を行わない職員に、法制執務の勉強をして欲しいと言ってもそれは無理があると思うんです。
「じょうれいくん」なら使い方次第で当町のように、改正をする機会が少ない職員のバックアップもできるんです。
もちろん、メインの担当である私たちはしっかり勉強をしてどんなことにでも対応できる知識を身につけておくことが前提だと思います。
自動で生成される改正文は90%以上の精度でよくできています。
当町では「各号列記以外の部分中・・・」という表現を必要箇所以外使わないため、自動で生成された改正案から不要部分を削除して使
っています。
また、町村会から提供される準則も改正作業の参考としていますが、準則の対象外である条例や規則等については、クレステックさんから提供される例規の改廃情報を活用しています。
コスト削減
山梨県は、全国的に見て比較的例規運用コストが高いと思います。
当町も、それに違わず高いコストがかかっていました。
じょうれいくんを導入する一番の決め手は、導入前の約10分の1のコストで運用できること、例規の制定改廃本数による費用の増減がないことでした。
→ じょうれいくん導入前は、制定改廃する例規が多ければ多いほどコストがかかっていました。
じょうれいくんでは、改正本数に関わらず定額で運用ができるようになり年度の途中で補正予算を組むようなことはありません。
コスト面で安心して運用できることも魅力の1つです。
また、今後期待することはどんなことでしょう。
システムが安定稼動するのか?そこが一番の心配でした。
また、県内に支店がなかったので、サポート面についても心配がありました。
それから、紙例規集を廃止することで職員・議員の理解を得られるか?という心配もありました。
実際、じょうれいくんを導入してから、心配はすぐになくなりました。
サポートも迅速ですし、紙例規集の廃止については、紙例規集がないと議会や会計監査などに対応ができないんじゃないか?という懸念はありましたが、庁内LANを議場や各会議室にも引き、じょうれいくんを庁舎内全域で見ることができるよう、対応していく予定です。
もちろん、紙例規集がなくなって大幅なコスト減にもつながりました。