Wordで、文字の間隔を均等に揃える方法
原議書等を作成していて、全角数字と半角数字が混在する時などに、等幅フォントを用いているにもかかわらず、1行の文字数が設定した通りにならなかったり、上下の行で文字がずれてしまったり、といったことはありませんか。
実は、これらはWordに備わっている、文章の体裁を自動調整して見栄えをよくする機能のなせるわざです。
とはいえ、公用文では、文字を均等に配置せねばならない場合があり、こういった機能がはたらいていると都合が悪いこともあります。
そこで、Word2003の場合を例に、これらの機能を解除する方法をご紹介いたします。
なお、ご紹介する方法は、必ず当該ファイルをコピーし、バックアップを作った上でお試し下さい。
また、「MS P 明朝」のようなプロポーショナルフォントになっていないことを、まずご確認ください。
1. 文書全体を選択します。
「Ctrl+A」か、メニューの「編集」→「すべて選択」で、文書全体を選択状態にします。
以降の操作は、全て、文書全体を選択した状態で行ってください。
2. 「段落」の設定をします。
メニューの 「書式」 から 「段落」 を選びます。
開いた 「段落」ダイアログ の 「体裁」タブ を選びます。
2-1. 「改行時の処理」の、「禁則処理を行う」と「句読点のぶら下げを行う」のチェックを外します。
※ 禁則処理・ぶら下げが機能していると、記号や句読点を行の先頭に置くことができず、記号や句読点が、前の文字もろとも改行されたり、前の行の行末に押し込まれたりします。
2-2. 「文字幅と間隔」のチェックを全て外します。
※ 文字幅と間隔の自動調整が機能していると、特に数字の前後で、幅のずれが生じてきます。
2-3. 「オプション」ボタンをクリックします。
2-4. 開いた「文字体裁」ダイアログの、「文字間隔の調整」につき、「間隔を詰めない」にチェックを入れます。
2-5. 「文字体裁」ダイアログ、「段落」ダイアログを、ともに「OK」ボタンをクリックして閉じます。
日本語の文書の場合は、ここまでで、たいていは済むところですが、念のため、「フォントの設定」で、「カーニング」も解除します。
「カーニング」とは、半角の英字間の間隔を調整する機能です。
3. 「フォント」の設定をします。
3-1. 開いた 「フォント」ダイアログ の 「文字幅と間隔」タブ を選び、「カーニングを行う」のチェックを外します。
3-2. 「OK」ボタンをクリックして「フォント」ダイアログを閉じます。
以上で、設定は完了です。以下のように、文字が揃いました。
《参考》
Word-指定した文字数にならない原因とは? – 教えて!HELPDESK