「より」と「から」の使い分けについて
【お問い合わせ】 「県より通知があり」でしたり、「市・町・村よりお知らせいたします」などの表現が多く使われておりますが、本当に「より」が正しいのでしょうか。 「より」以外にも「○○から」と「から」を使う場合もあると思うのですが、「より」と「から」の使い分けについて教えていただきたいです。 【弊社見解】 公用文の用法については、『公用文改善の趣旨徹底について(昭和27年4月...
定義・略称の条項を限定することの意義・判断基準について
【お問い合わせ】 当町で5条建ての条例があり、第2条で2つ略称規定を設けております。一方は『以下「○○」という。』、他方は『以下この条において「○○」という。』と定めています。 第2条 ×××○○○(以下「A」という。)××。 2 ×××A、×××○○(以下この条において「B」という。)。 3 ×××A、×××B×××。 ※第3項以下にAもBも出てきません。 条文の文中に定義や...
事後的に根拠条例を変更することの可否
【お問い合わせ】 わが町では、ある条例(「A条例」という。)と、そのA条例に基づいて制定されたB規則というものが存在しています。また、類似の条例でC条例というものも存在しています。 この度、A条例を廃止して、廃止するA条例の内容をC条例に統合する改正を予定しています。それに伴いA条例に基づいているB規則の扱いが問題となっております。具体的には、A条例は廃止するとしても、B規則は廃止せ...
「公布の日から施行」と「特定の日から施行」の使い分け
【お問合せ】 例規を即日施行する場合に、「この○○は、公布の日から施行する」と、「この○○は、令和○年○月○日から施行する」の使い分けに苦慮しております。 使い分けについてご教示いただけますと幸いです。 【弊社見解】 例規を即日施行する際、「この○○は、公布の日から施行する」とは当該例規を公布する場合に用い、「この○○は、令和○年○月○日から施行する」とは当該例規を告示する...
一時的な特例規定を設ける方法について
【お問合せ】 当市では、保険料の減免規定を条例の本則にすでに設けているが、一時的に(たとえば令和2年1月~令和3年3月)減免の対象を広げたいと考えている。 このような場合、条例の本則に定めている減免規定に追加する方法以外で特例のような規定を設ける方法はないのか。 【弊社見解】 減免規定の定め方によっては、条例によらず、規則や要綱に定めることが可能な場合が...
条例で設けた定義規定をその条例の施行規則で用いる場合について
【お問合せ】 条例の中で定義規定を設けている用語について、条例を施行するための規則で同じ用語を使用する場合、もう一度規則の中でも定義規定を設ける必要があるのでしょうか。 条例で必要な事項は規則で定めると規則への委任がしてある場合は、定義しなくてもよいなどのルールがあるのか、それとも、条例で定義している場合も規則でもう一度定義しにいく必要があるのでしょうか。 【...
条例において規則の規定を準用することはできるか
【お問合せ】 条例において規則の規定を準用することはできるか。 【弊社見解】 準用は、上位又は同レベルの例規について行うと考えます。 同レベルの例規であっても、それぞれの制定手続きを考慮して、準用することが好ましくないケースも出てまいります。 条例において規則を準用しますと、条例の内容を議会の議決を経ない規則で変更できることとなり、適切とは言い難いと考えます。...
失効規定に条件を付けることの可否
【お問合せ】 新規制定の規則についてですが、同規則内の附則で、 「2 この規則は、○○した場合、又は令和○年3月31日限りその効力を失う。」 という規定を設ける予定です。 「○○した場合」が条件、「令和○年3月31日限り」が期限になります。 条件が成就又は期限の到来があったときに効力を失うものということにしたいのですが、失効規定に期限のほか条件を付すこともできるのでしょうか。 【弊社見解】 ...