2020/12/03(木)
カテゴリー : -FAQ
「より」と「から」の使い分けについて
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【お問い合わせ】
「県より通知があり」でしたり、「市・町・村よりお知らせいたします」などの表現が多く使われておりますが、本当に「より」が正しいのでしょうか。
「より」以外にも「○○から」と「から」を使う場合もあると思うのですが、「より」と「から」の使い分けについて教えていただきたいです。
【弊社見解】
公用文の用法については、『公用文改善の趣旨徹底について(昭和27年4月4日内閣閣甲第16号)』という国からの通知がございます。この通知には、以下のような記載があります。
4 文の飾り,あいまいなことば,まわりくどい表現は,できるだけやめて,簡潔な,論理的な文章とする。
敬語についても,なるべく簡潔な表現とする。
注 1. 時および場所の起点を示すには,「から」を用いて,「より」は用いない。「より」は,比較を示す場合にだけ用いる。
この、注1にあるとおり
「より」:主に比較を示す場合に用いる
「から」:時および場所の起点を示す場合に用いる
と使い分けが示されております。
したがって、お問い合わせの「県」や「市・町・村」などからのお知らせという文章を書く場合には「県からお知らせがあり」「市・町・村からお知らせいたします 」という表現になります。
そうではなく、「○○より××」というように比較を表す場合には、「より」を用いるということになります。