様式を追加する際の改正文について
【お問合せ】例規に1つの様式を追加する場合は、「附則の次に次の様式を加える。」とすると思います。例規に2つの様式を追加する場合は、「附則の次に様式として次の2様式を加える。」とすると思います。なぜ、「様式として」という表現が追加されるのでしょうか。 【弊社見解】別表の追加については、「①附則の次に次の別表を加える。」と書くことが基本ですが、複数の表を加える場合には、「②附則の次に別表として...
「削除」としている条文について
【お問合せ】例規の中に条ずれを防ぐため「削除」となって残っている条文があります。この条文を改正することは可能でしょうか。改正できず、「削除」のままにしなければいけないのでしょうか。 【弊社見解】第201回国会において、内閣から提出された所得税法等の一部を改正する法律案では、新たな第81条を追加するために、「削除」としていた第80条を削り、既存の第81条を繰り上げる改正をしています。「削除」...
一括条例の附則の改正について
【お問合せ】A条例、B条例及びC条例を一括で改正した条例(以下「本件一括条例」といいます。)があります。本件一括条例の附則を改正することになりましたが、当該附則は、A条例、B条例及びC条例の附則にも記載されています。この場合に改正するのは、本件一括条例の附則なのでしょうか。それとも、A条例、B条例及びC条例の附則なのでしょうか。 【弊社見解】一括条例の附則(改正附則のことです。)は、文字ど...
議案番号及び条例番号の先後は効力を及ぼす順に影響するか
【お問合せ】 新規制定する条例の附則で既存の条例を廃止する予定です。附則で廃止する条例について、廃止する前に改正する必要が生じました。2つの条例は議案として同日に提出予定となりますが、議案第1号が新規制定条例で施行日が令和7年4月1日議案第2号が一部改正条例で施行日が令和7年1月1日という提出の順番となり、条例番号は条例第1号が新規制定条例条例第2号が一部改正条例となる見込みです。 議案番...
2つの例規を一括で改正する際の題名について
【お問合せ】 「〇〇法」が改正されたことに伴い、2つの規則を改正する必要が生じました。この2つの規則を一括で改正する際の題名は、「〇〇法の施行に伴う関係規則の整理に関する規則」とするのか、「□□規則及び△△規則の一部を改正する規則」とするのか、どちらが適切でしょうか。 【弊社見解】 2つの法律を一括で改正する場合の題名は、原則として「○○法及び××法の一部を改正する法律」とする...
別表の改正文について
【お問合せ】 別表中の文言を削る改正をする場合に「部・款・項」まで指示すると『別表第2〇〇の部□□の款△△の項中「◇◇」を削る。』といったようになるかと思います。しかし、国の法令では横の区切りとして「項」のみが用いられているという現状に則した場合は『別表第2□□の項中「◇◇」を削る。』といった改正方法が正しいのでしょうか。 【弊社見解】 近年の法令の改正文では、「部」や「款」を用...
例規の一括改正時に複数の例規を遡及適用させる場合の附則の表現について
【お問合せ】 A、B、C及びDという例規を一括改正します。その際、A、B及びCの一部改正を同一の日付で遡及適用します。何か法律における記載例はありますか。 【弊社見解】 古い法律の例ですが、恩給法(大正12年法律第48号)を平成2年6月5日に改正した際の附則第1条は、次のとおりです。 (施行期日等) 第一条 この法律は、公布の日から施行する。 2 第一条の規定による改正後の恩...
いつ一部改正条例の一部改正をできるか
【お問合せ】 令和5年12月に公布し、令和6年4月1日に施行する一部改正条例があります。この条例について、他に令和6年4月1日から施行する一部改正が必要になりました。まだ施行していない条例を一部改正することは可能でしょうか。 【弊社見解】 一部改正条例の本則は、当該一部改正条例の施行の日が到来いたしますと、被改正条例に溶け込み、改正できなくなります。公布済みで未施...
複数例規の様式に同内容の改正を行う場合の改正方法について
【お問合せ】 規則の様式内の字句に改正を加える場合において、同じ内容の改正を複数(多数)の規則の様式に加えるときは、対象となる規則名と様式名を号立てにしてまとめることは可能でしょうか。 【弊社見解】 整理条例において、本則中の同一字句を一括して改正することは認められています。これと同様に様式においても同一の字句を一括して改正することは問題ないと考えます。 ...
同一の条の複数の項と他の条の同一の語句の改正について
【お問合せ】 同一の条の複数の項と他の条に同一の語句の改正があるのですが、改正文ではどの程度までまとめてよいのでしょうか。 【弊社見解】 中途に他の改正を挟まない場合の同一の条の複数の項と他の条における同一字句の改正についてお調べたしたところ、以下の実例があります。 〇放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律の一部を改正する法律(平成22年法律第30号)一部抜粋第...