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2019/07/04(木)
カテゴリー : 5.用字・用語、形式

「聴く」と「聞く」の使い分けについて

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【お問合せ】

現在、改正を考えているものの中に「意見を聴く」という表現を使いたいと考えています。
そこで法律等で「意見を聴く」の使い方をみると「聴く」「聞く」と使い分けられていることが分かりました。
法制執務上、どの表現を用いるべきか、教えていただけないでしょうか。

【弊社見解】

広辞苑には、「広く一般には「聞」を使い、注意深く耳を傾ける場合に「聴」を使う」と記載されております。
また、国語審議会漢字部会が昭和47年6月28日に提出した「異字同訓」の漢字の用法によりますと、「聴」については、「音楽を聴く」「国民の声を聴く」というような例が示されております。
したがいまして、本件のように、「意見を聴く」という場合は、注意深く耳を傾ける場合ですので、「聴」を用いることが適切であると考えます。